愛馬紹介5*シルクフラッシュ

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    • シルクフラッシュ
      父ジャングルポケット×母シルキーウィズ(母父エンドスウィープ)
      2008年生まれ・現役/牡馬/芦毛/西・田島良厩舎



      右に居る茶色の子馬が0歳のシルクフラッシュです。
      芦毛という毛色は、生まれた時は黒っぽく、段々グレ−になっていくのですが
      フラッシュは『ローン』という種類で、栗毛から白くなって行きます。

      ちょっと競馬に詳しい人でしたら、地味だなぁ〜と思う血統でしょう。
      社台グループが天下をひた走る今日で、むしろ珍しいレベルになってきた
      サンデーサイレンスも、ノーザンダンサーも5代血統に居ない、
      輸入牝馬でもない日高産馬。母母父にビワハヤヒデというのがなかなかオツ。


      1歳の11月に会いに行ったら、風邪を引いて真っ赤な目をしていました。
      その直前の会員向け見学会も風邪でお披露目出来ず。。。
      この馬は半数近く売れ残ってしまいました。
      田島良厩舎に入厩するも担当厩務員さんに甘えっぱなし。
      上の写真は、なんと扇風機の風にビビっていんです…
      最初は色々心配な子でした。。。

      しかしこの馬は『人の愛情』に恵まれていました。
      決して成績のいい厩舎ではありませんが、ベテラン厩務員さんの丁寧な仕事ぶり。
      そして渡辺薫彦騎手がゲート試験、調教、デビューまでの全てを教えてくれたのです。


      『なんでナベちゃんはこんなにフラッシュに高待遇なのか…?』
      『さては田島厩舎で乗りたい馬が他にいるな…?』などと勘ぐるほどでした。

      渡辺騎手と迎えたデビュー戦は、下馬評をひっくり返す3着と好走。
      首がとても高くてソラも使ってましたが、スピード負けはしませんでした。
      (ジャングルポケット産駒は首が高く、背っ垂れの馬が多い)

      またフラッシュは、案外頭が良いのか1戦毎学習する馬でした。
      馬群を嫌う⇒次のレースでは我慢できるようになる
      先頭に立つと気が緩む⇒次のレースでは最後まで粘る


      そしてそんなコが、歴史的レースを演出します。
      3か月程休養を挟んだ2月の小倉で、シルクフラッシュは3着でした。
      そのレースは、なんとJRA史上最高額馬券になりました。

      3連単で1950万円…腰が抜けました。

      そして次のレースで無事に未勝利を脱出。
      ガリガリの体で出走した昇級戦で惨敗後、長期休養に入ります。
      そして7か月ぶり、32キロ増で挑んだレース。
      私はさすがにココは無理かなぁ…と気を抜いていたら、
      今まで中団から外差がパターンの馬でしたが、軽々逃げ切ってしまい

      13番人気。単勝で万馬券という…腰が抜けました。

      7戦中5戦が馬券に絡んでいるのに、毎度人気しないという妙味。


      その後、更にクラスが上がった初戦で3着に入り(これも人気薄)
      いよいよ本格化を迎えたシルクフラッシュ!
      気付いたらナヨナヨしたあの子は、別馬のような顔つきになっていました。
      凛として、立派な美しい競走馬です。

      シルク友達が、渡辺騎手とお話しする機会があったそうで、
      『あの馬はいいとこいくよ』的な?ことを?申していたそうで…おぉ!?
      フラッシュのことを『しろお』と呼び、愛してくれた
      ベテラン厩務員さんはフラッシュの放牧中に定年退職となりました。
      引退前にしっかり勝たせてくれて、本当に有り難うございました。


      今この馬に感じる魅力は『成長力』
      こんなにも成長著しく、個性的で、陣営に恵まれた馬を持てたのは嬉しい。
      まだまだ『しろお』くんにはワクワクさせられそうです。

      愛馬紹介4*ウルル

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        ウルル
        父スニッツェル×母タイキナタリー(母父コマンダーインチーフ)
        2008年生まれ・現役/牝馬/鹿毛/西・宮本厩舎/


        お名前、短距離馬っぽい丸い体系、毛色、流星、容姿に性格…
        とにかくカワイイ!

        可愛いだけでなく、中々の孝行娘で、過去の9戦のうち
        7戦が外枠というスプリンターにとっての不運を受けながら、8戦で掲示板確保!
        (競馬では、掲示板=5着までに入ると本賞金が加算されます)

        安定感とウラハラに、もう1歩決め手に欠ける部分があるのが難点でしょうか…


        とある日の、栗東・宮本厩舎にてウルルと戯れる担当厩務員さん。
        『名前が可愛いもんだからいつも人気してしまうのに勝ちきれず申し訳ない』
        と、もどかしい思いを打ち明けてくれました。

        …この週末に初勝ち星をあげるのですが☆


        今年の夏、放牧から帰って来た初戦…昇級したとはいえ、
        なんと今までの安定感が嘘のような『ビリという結果に!
        どうやら筋肉の深い部分にコズミ(筋肉痛)があったようで
        休み明けにも関わらず、1走でガレてしまったのです。。。

        2歳の夏から一所懸命に間隔の狭いローテーションを走ってくれ、
        外枠ばかりで、他の馬より当然長い距離を回されてましたから
        見えない疲れがあったのかもしれません。
        一度鼻出血を発症しているので、一見タフなようでも無理は禁物です。


        今は年内の小倉開催での復活を目標に、少しずつ体を使いながら
        電気治療などでケアをしつつ調整している様子。

        可愛くて頑張り屋さんな、ウルルの姿が見られるのを楽しみにしています^^*

        愛馬紹介3*ハリウッドサイン

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        • ハリウッドサイン
          父タニノギムレット×母オリンピアデュカキス(母父Isopach)
          2008年生まれ・2011年死亡/牝馬/栗毛/西・石坂厩舎


          この写真は1歳ツアー時に、出資者様が撮影したものです。
          お年頃の皮膚炎が痒そうですが、とにかく美人の女の子。
          この翌月、私も会いに行ったんですが、とにかくなつっこくて
          カメラを向けると右斜めにポーズを取ってくれちゃうんです(笑)

          当時からお尻の筋肉が甘いと指摘されてましたが
          良血で兄も優秀でしたし、才能と時間が解決してくれると信じていました。

          しかし裂蹄と皮膚炎に悩まされ夏が近づいても入厩すら出来ないでいました。
          (通常競走馬は2〜3歳の夏にデビューします)
          毎年、何百という馬がデビューすら出来ずに消えて行きます。
          ハリウッドサインもそうなってしまうかもしれない…
          そう考え始めてた頃にようやく入厩となりました。


          約1か月後、7月に未勝利戦でデビュー。
          諦めかけた時期があっただけに、馬具を纏った雄姿には感動しました。
          初戦は、楽しい!好き勝手走りたーい!という子供な部分が出てしまい、
          先頭で目一杯走ってきたのですが、最終コーナーで減速してしまいました。

          多くの馬の初戦はそんな感じで、次にどれだけ上積みが残せるかが大切。
          しかしデビューが遅い馬は、それだけ未勝利脱出のチャンスも少なく、
          2戦目は悠長なことは言っていられません。テレビ越しの応援にも熱が入ります。
          パドックを周回する金色の馬体を見てる内に、涙が出ていました。

          サラブレッドは、走る為に生まれて来ます。

          競走馬になれて本当に良かったね。
          今日も無事に帰っておいで。


          だが、その願いは届きませんでした。

          スタンド前発走の直後、競走中止…
          『寛骨複雑骨折のため予後不良』という診断が発表。
          若駒の頃から指摘されていた、骨盤付近の故障でした。


          ハリウッドサインは女の子です。
          競走馬になれなくても、血統がいいとお母さんになるという仕事があります。
          デビューなんて出来なくても良かったんじゃないのか。
          逝くには早すぎる。もう一度会いたかったよ。

          馬にとって何が幸せかなんて分りませんが、
          デビュー戦、先頭を気持ち良さそうに走っていた彼女が、
          競走馬としての生を全身で感じていたと信じたい。
          競走馬の命について、綺麗事を並べるのはエゴでしかないですね…

          色々この馬に出会って、競馬の厳しさを知りました。
          今でも彼女の冥福を祈っています。



          イラストレーター
          尾田瑞季=Mizuki Oda=
          10月16日生/東京都在住
          新聞社のイラストレーターを経て、
          2011年よりフリーランスに。
          児童向け書籍を中心に活動中です。
          競馬の漫画も時々描いています。

          サラブレッドに魅了され、
          競馬は勿論、一口馬主もしています。
          現在ジェルネイルも修行中。



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